はじめに

文章を記す時に必要なものは、そう「キーボード」です。スマホやタブレットにも、ソフトウェアキーボードがありますが、長文を書くには辛いです。フリック入力だけで長文を打つ人も中にはいますが、物理キーボードの方が圧倒的に楽だし、疲れません。
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10年後の文字入力の未来像

物理キーボードを搭載したモバイルPCは4,5年は無くなることはないでしょう。なぜ4,5年という近い未来しかそう思わないのか。それは、10年後なんてどうなってるか正直わからないからです。

例えば、「音声入力」がありますが、現在の音声入力も9割型間違いなく聞き取ることは可能です。ただし、「静かな場所」が必要で雑音が混じってしまうと、その分誤りも多くなるのが現在のテクノロジーの限界です。それでもリアルタイムの音声入力は速度が上がってきたと肌で感じています。 これが10年後に物理キーボード入力を置き換える可能性だって捨てきれないと思うんです。
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それ以外にも、キーボードに変わるものとして、脳波測定器による入力や、脳内チップの埋め込みなどによって、「目に見えるアクション」を起こさずとも、文字入力が可能になっているかもしれません。それぐらいテクノロジーの進歩は目覚ましいものがあると感じています。
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物理キーボードの重要性

「10年後の文字入力の未来像」についてはここまでとして、現状の物理キーボードの重要性が分かってきたと思います。

先日発売された新しいMacBookにしても、Appleはフルサイズのキーボードを搭載したことにより、物理キーボードの重要性を認識していることが分かります。外見はiPadにキーボードとトラックパッドが付いたシンプルな形状で、それならば「iPad Pro」にしてしまって、Surface Pro 3のように「キーボードは着脱可能」でもよかったのでは?と思ってしまいます。
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しかし、Appleは物理キーボード付きのいわゆる「クラムシェル型」を継続し、そこに軽さと薄さを追求してきました。そこには、「文字を記す(アウトプットする)」という行為に対し、現状の最善策は「物理キーボード」による入力であり、「iPadはインプットデバイス」、「Macはアウトプットデバイス」といったきっちりとした住み分けを狙っており、アウトプットデバイスには物理キーボードが重要であることを暗に示していると感じています。

まとめ

「文字を記す」という行為は、「書く」から「打つ」に遷移してきました。キーボードを打つ作業に遷移したことで、文字を記す作業が早くなり、修正も容易になり、誰でも読める綺麗な文字が残せるようになりました。

現在では一般的になった「Qwerty配列」のキーボードは1936年に発明されたもので、あと20年程度で100年も続くレガシーな入力手段です。現在では文字入力を補助する「予測変換」が日常的に利用されていますが、キーボードで打つ方法そのものについては変化はありません。

Appleはキーボードそのものを廃止する素振りを見せませんが、iOSやOSXでの音声入力の精度や速さについては、日を追う毎に進化しています。

この進化の先には、「Appleによる文字入力の革命」が待っているのではないかと私は確信しています。