はじめに

Apple Watch Sportを購入してから早1ヶ月。毎日腕に装着して生活しています。
その中で感じた率直な感想をまとめてみたいと思います。
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ポジティブ要素

毎日の充電は必要だがバッテリーの心配はない
バッテリーが1日もたないという点をディスられているApple Watchですが、個人的には問題ありません。普段使いでは毎日充電すればバッテリーが0になることはありません。寝る時にMagSafe電磁誘導充電器の上に乗せるだけで充電が開始されるので、面倒なこともありません。寝るときにも装着する人には充電のタイミングがないかもしれませんが、そもそも「腕時計」なので就寝時に身につけるものではないと個人的には思います。
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健康ツールとしては非常に優秀
ワークアウトやアクティビティなどの健康機能がApple Watchの魅力の1つだと思います。これまで自分の健康を数字で、しかもリアルタイムで測るという行為は非常に難しい状況にありました。健康志向の人は1日5km走るとか、腹筋50回とか、運動の目標を決めて自分で測定する方法を実践してきた訳ですが、Apple Watchによって、日頃何気なく生活している中で体を動かす行為を運動の1つとして自動的に測ることが可能になりました。日頃全く運動をしない私でさえ、アクティビティの目標を達成するために、歩いたり、立って作業したりすることが増えたのが嬉しい誤算でした。
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ネガティブ要素

時計は便利、でもiPhoneで確認できる
手元で現在時刻をしかも1,2秒で確認できるのは非常に便利です。しかし、iPhoneでも取り出してホームボタンを押せば4,5秒で確認できます。ただし、iPhoneの場合は使ったらしまう必要があります。この差と価格を比較してどう感じるかだと思います。
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夏場の蒸れが不快
5月に入ってから夏日が発生し初めて気がついたことは、バンド部分の蒸れです。Apple Watchは脈拍測定やロック機能を実現するために、本体と腕を密着する必要があります。必然的にバンドが腕を締め付ける状態になるので、汗をかくとバンドにくっついて不快感が襲ってきます。夏場だけの問題ではありますが、この状態を耐えられる人であれば問題ないんですけどね。

グランスの表示が遅いのでイライラする
文字盤を上にスワイプすると表示されるグランスの表示が遅い場合があります。天気やNEWSなどインターネットとの通信が発生する際に、iPhoneとBluetoothで通信する仕組みが影響していると思います。この仕様に関しては現状どうしようもないのが現実です。ただし、先日行われたWWDCにおいて、watchOS2ではAppleWatch単独での通信が可能になるということなので、アップデートで改善されることを期待しています。
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今後への期待

文字盤の種類追加に期待
残念ながらWWDCで発表されたwatchOS2では、背景写真が自由に選べる文字盤と、タイムラプス(種類固定)のみの追加にとどまりました。さらに、デベロッパによる文字盤の開発もできない状況が今後も続きます。現在の文字盤に満足していると聞かれると、一部おしい点があるのが気になるので、Android Wearのように自由に文字盤を開発できるようになることを期待しています。
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文字盤表示の天気情報を常時最新にしてほしい
watchOS2では、文字盤の一部にアプリの情報を自由に追加することが可能となります。現状は株価や天気など表示される情報は固定されています。私は文字盤の下部に天気を表示していますが、この情報が最新になってない場合があり、時々不便に思っています。文字盤を確認した際には、常に最新の情報が文字盤に表示されるような仕組みにしてほしいと思います。
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まとめ

現状、AppleWatchは万人におすすめ出来る商品ではありません。上記のようにポジティブ要素もあれば、ネガティブ要素もあり、しかも一長一短に感じる部分が人によって異なります。

スマートフォンが普及してからまだ数年しか経過していない状況を見ても、スマートフォンとAppleWatchを併用する生活が便利かと言われると、スマートフォンだけで十分便利と感じる人が大半でしょう。

また、AppleはAppleWatchをこれまでの腕時計と同じくファッションの一部にしたいと考えており、現に100万円を超すAppleWatchEditionを発売しています。しかし、これまでの腕時計には普遍的な価値があり、数年どころか10年以上経過してもその価値が暴落することは稀です。それは、機械式である既存の腕時計と半導体の集積であるAppleWatchとの違いにあります。

半導体は時間が経つにつれ、技術革新によりどんどん安くなっていきます。外側だけ金で作ったとしても、数年後には内側はゴミレベルのものになってしまうのは、半導体を使用する製品の宿命でもあります。そのため、iPhoneのように毎年Apple Watchに新製品が登場するのは目に見えています。

Apple Watchはウェラブルデバイスを大きく牽引していく素晴らしい製品である一方、まだまだ始まったばかりの製品です。ウェラブルデバイスの形は腕時計だけではなく、様々な形態が考えられます。iPhoneでさえ、4,5年経過してやっと万人におすすめできる製品になりました。AppleWatchもその程度の年数を経て、ようやく人におすすめできる製品になっていくのだと私は大いに期待して、このAppleWatchを使い続けていこうと思っています。